スタッフ紹介

こだわりの職人物語

歴史ある寺院の屋根をみごとに再現!確かな技術で未来へとつなぐ。好川伸二

【今回の舞台】 重要文化財 観音寺薬師堂<瓦屋根葺き替え>

観音寺薬師堂
観音寺薬師堂(築100年超)
四国88カ所霊場第68・69番札所である観音寺・神恵院。この中のひときわ高い位置に、明治から大正にかけて建てられたのが薬師堂です。
リフォームコニー社長と長年の友人であるご住職から、この歴史ある薬師堂の工事のお話をいただいたとき、かなり熟練された技術がないとお受けできない仕事だと感じました。社寺仏閣の工事ですから、今後100年という長い時間も考えて施工しないといけません。“京都甍技塾で学び、数々の社寺を手掛けてきた好川なら、必ず良い仕事をしてくれる。” 強い信頼があったからこそ、この仕事に取り組むことができました。

リフォームコニー代表取締役 小西直幹


好川「社寺仏閣の工事には、一般住宅とは違う心構えが必要だと思う。人々が手を合わし、拝む場所だからである。そういう建物の屋根を葺かせてもらえるというのは、この仕事をやってきて良かったと思える瞬間でもある。」

築100年を超える薬師堂は、雨漏りがひどい。四国88カ所で唯一、ふたつの札所が同居する観音寺・神恵院は、社内も複雑で、住職は社全体の整備計画を進めている。ここは多くのお遍路さんで賑わい、みな心を清めていく場所。徹底した安全管理と寺院の歴史と風格を存続するという重責が好川の肩にかかる。

好川「工事に入るに際し、職人全員に改めて心構えを徹底し、どういう仕上がりにするか、じっくりと自分のイメージを伝えた。」


薬師堂瓦
駐車場で発見された、500年以上前の
瓦(白い方)。今回それを再現する。
お堂の脇にある工事車両用駐車場を掃除していると、古い瓦が出てきた。それは、400~500年以上前の薬師堂の瓦であることがわかった。住職のたっての希望で、その瓦を再現し葺くことに決定。好川に500年以上前の瓦葺き技術が要求される。

薬師堂屋根隅木
長年の雨漏りで予想以上に腐った隅木
まず瓦の下地作りから始める。何年も雨漏りしていたため、予想以上に隅木が腐っていた。大半を大工が直し、細かい部分は好川達で直す。しかし、雨漏りの決定的な原因がなかなか掴めず、作業は難航する。

好川「この下地作りに手間ひまをかけないと、いい屋根は出来ない。」

正面の向拝部分にも時間を費やす。


薬師堂屋根葺き替えの様子
ほんの少しのズレも許さない。
職人たちがひとつひとつ丁寧に瓦を葺いていく。
雨漏りの原因がやっとわかった。薬師堂の屋根は地上から見る以上に勾配が緩く、仮葺きした際に水が瓦の裏までまわっていたのだ。しかし、妥協はできない。

好川雨が漏るような仕事はできない。全体の流れの三分の一、野地を起こして、万が一雨水がまわっても軒先まで雨水が流れ出るように細工します。」

さらに、地震に強い瓦葺きの工法を求められ、500年以上前の古い形状の屋根に最新の技術を融合させるという、好川の職人技をいかんなく発揮する場となった。


薬師堂と住職
生まれ変わった薬師堂に
ご住職も大満足
約4ヶ月かけて、薬師堂は生まれ変わった。

ご住職すばらしい出来栄えに感激しています。昔の薬師堂がよみがえり、かつ地震にも強い。本当にコニーさんにお願いして良かった。好川さんに感謝します。これからの整備計画の構想もますます膨らみます。」

好川「隅棟の反らし具合が最初のイメージ通りに仕上がり、大変満足しています。お寺によって建物の屋根の反らし具合が違うので、自分で作り出すしかなく、大工さんや板金屋さんと打合せを繰り返し行い丁寧に仕上げていきました。一般住宅は直線美、寺は曲線美が命。感性は人それぞれだが、自分は寺も家もソフトに軽く、すっきりとしたイメージにこだわっています。近代的で軽快な線を描く新しい薬師堂を、たくさんの方に是非見て頂きたいと思います。」


好川と職人たち
薬師寺を蘇らせた好川と職人たち
香川県のみならず、四国・日本中から注目される重要文化財「観音寺」。
薬師堂は今回の工事で、今後100年以上の寿命を持つようになった。昔から脈々と続き、そしてこれからもずっと未来に残っていく今回の仕事に携われた喜びはとても大きい。

生まれ変わった薬師堂

整然と美しい曲線を描く薬師堂。これから100年、訪れる人々の心を和ませる。


そして、好川の果敢な挑戦はつづく・・・
現在、新築に日本瓦を使用する人は減ってきている中、瓦の美しさを追求し、実現することを得意とする好川は、庭園に瓦を利用することに力を入れている。庭園プランに関しては定評のある小西とのコラボレーションで、美しくモダンな庭園づくりを目指し、研究を続けている。二人はよき親友である。
日々勉強、研磨し、皆様に喜ばれる、より美しくより強い屋根、魅せる仕事を目指します。

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