昼でも暗いLDKが、自然光が降り注ぐ癒しの空間へ。
ジェルコデザインコンテスト2006 中四国地区 佳作受賞
場所 | 観音寺市 林様邸(仮名) | |
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家族構成 | ご夫婦(50代)、息子2人 | |
工事範囲 | LDK | |
工事期間 | 3週間 |
これほどまでに自然の恩恵を感じたリフォームはありませんでした。
部屋全体がパッと明るくなったあの瞬間が、今でも忘れられません。
担当:小西 多香子
ご依頼内容
昼でも明かりをつけないと暗いリビング、高い天井ゆえにさらに室内を暗く感じさせます。
広さは充分ある近代的な造りのLDKですが、造りつけのキッチンもかつて流し台の下に洗濯機があったり、手に届かない吊り戸棚、小さいサイズしか置けない冷蔵庫スペースと不便をあげたらきりがありません。
とにかく、明るく、収納の多い機能的なキッチンにしたい。
キッチンとリビングの位置を替えて、生活しながらのリフォームを希望されました。
コニーのご提案
明かりをどこから取り入れようか?
幸い平屋でしたので、思い切って天窓をとりました。屋根の上からと、下から大工さん、板金屋さん、電気屋さんそれぞれの職人が集まり、室内に明かりを取り込みました。
窓が開いたときには歓声が沸き起こり、夕方がきても電気がいらないほどでした。
さらに、間接照明を取り入れ、高い天井も明るく感じられる演出を施しました。
大勢の職人が集まり、室内に自然光を取り込む天窓造り。
窓からサンサンと差し込む陽射し。
夕方になっても電気不要です。
奥様のワークスペース
奥様は常にアイロンや裁縫をしていた大きな作業机は新しい部屋には置きたくないと考えていました。
でも、ワークスペースは欲しい。そこで、壁収納に組み込むことに。
コニーオリジナルのアイデア机ができあがりました。
カウンターからは引出式のアイロン台が。
扉にアイロンが収納できるようになっています。
さらに正面にスケジュールやメモを貼れるようにホーローパネルを取り付けました。
奥行き50cm、幅1m30cmの奥様の書斎の完成です。
壁にすっぽり収まる書斎。
これなら場所をとりません。
カウンター下からアイロン台が出現!
天然素材と既存との調和を大切に
従来、ご主人の希望で天然のムクの床材。
今回のリフォームでは、床は張り替えませんでした。
しかし、長年の生活の汚れはどうしても目立ってしまいます。
そこで、表面を削り、仕上げに100%自然素材の天然ワックスを塗り、仕上げました。
アトピーをもつお孫さんが来ても安心です。
障子を各所に使ったモダンな和風のLDKだったので、既存との調和を大切に照明器具にもこだわりました。
浴室との境の壁は、調湿機能を備えたエコカラットにしました。
あくまでも自然にこだわった内装です。
手の届くところを無駄なく有効に。
並列の時に比べると動線が少し長くなりましたが、ゴミ箱、調味料、家電製品までも置く場所を決め、吊り戸棚もカウンター下もフルに活用できるシステムキッチンになりました。
リフォーム後
とにかく、お昼に電気をつけなくてよくなったことが、何よりもうれしいです。
今までは広いだけで有効に使えてなかったキッチン周りが、こんなにも充実して使えるようになるとは…。
大満足です。
夏に孫たちが帰ってきて、みんなで楽しく過ごせると思うと、今からとても楽しみです。